きっかけはお客様のご依頼でした。

｢愛犬の遺骨を納めたリングを作ってほしい｣

これまでの、

〝 ファッションとして身に付けるもの 〟

という概念から、

〝 繋がり、絆を身に付けるもの 〟

という新たな視点で取り組みました。

最初は色々とデザインを考案してみたのですが…

何かが違う…

飼い主さんと小さな家族が寄り添っていただけるデザインってどんなのだろう？

いつも身近に、いつも一緒に、いつも身に付けて頂けるよう、

引っかかりの無いストレスフリーなもの。

銀はクロスで磨けば輝きが戻ります。

磨きやすいよう丸みのあるリング。

クロスで撫でるように…

そんなイメージをしていましたら、

それってきっと、いつもワンちゃんにしていた事ではないかしら…

シルバーを磨きながら、生前ワンちゃんを撫でていた仕草に重ねてもらう。

その仕草に癒しを感じていただけるのでは…

そんな事を何周も巡らせて、最後にはとてもシンプルなデザインに仕上がりました。

さり気なくワンちゃんにの形にしてありますので、飼い主さんにしか分からない、

愛犬の面影を重ねて頂けたら嬉しいです。